2017年8月24日
本日はTEPCO(東京電力)とEPCO(エプコ)の強みについて、ご説明させていただきます。
まず、TEPCOの強みは約2,000万軒のお客さまと電力契約があり、電力会社として一定の信頼とブランド力を兼ね備え、省エネに関する知見や技術も豊富で、省エネに連動した電気料金プランを提供できる点が強みと考えております。
一方で、EPCOの強みは、全国で100万軒を超える住宅設備の設計ノウハウがあり、新築低層住宅(戸建・アパート)に占める設備設計シェアは約14%、かつ、住宅全般のアフターメンテナンスサービスを、全国100万軒超のお客さまに提供している点と考えております。
更にEPCOは、これらのサービスを支える業務システムを独自で開発し、設備工事店や資材流通店との全国ネットワークを有している点もEPCOの持ち味だと思います。
このTEPCOとEPCOの強みを掛けあわせることで、なぜ、省エネ総合サービスを提供できるかについてですが、まず第1に、東京電力のブランドで既存の電力契約のお客さまに省エネを提案できる点。次に、東京電力の省エネの知見と技術を活用し、お客さまごとに省エネの効果を提示できる点。
更に、エプコの設備設計やアフターメンテナンスに対する業務力、全国で資材店や工事店とネットワークがあり、省エネ工事を受注できる点。そして、エプコが保有するコールセンターや顧客管理、現場管理といった現場を動かす業務システムが活用できる点。
これら両社の強みを掛け合わせることで、これまでにはない付加価値の高い住宅の省エネ総合サービスが提供できると考えております。
カテゴリー:エプコ
2017年8月23日
表にも記載しておりますが、政府も住宅の低炭素化とリフォーム市場の活性化に向けた様々な施策を打ち出しておりますので、本日は、個別の政府方針とTEPCOホームテックの省エネ事業の関わりについてご説明させて頂きます。
①電力市場については、2019年に太陽光の余剰電力を固定価格で買取る制度(FIT)が満了する住宅が出始めるため、蓄電池リフォームの需要拡大が見込めると考えております。
FITが満了した住宅は、ご家庭の太陽光で発電した余剰電力を電力小売会社に売電するよりも、自家消費した方が金銭的メリットが多くなることが予想され、その場合、余った電気を蓄えておく蓄電池が必要になります。
TEPCOホームテックではこの蓄電池を設置するリフォーム工事を受注すると共に、太陽光の発電量、お客様の電力消費量を予測し、最も効率的に電気を使えるよう蓄電池への充放電をコントロールするIoTサービスもセットで提供することで、付加価値を高めて受注拡大を図っていきたいと考えております。
②住宅の低炭素化については、新築住宅では2020年までにZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)の割合を50%超にする目標があり、既存住宅でも2020年には省エネリフォームの倍増が掲げられております。
TEPCOホームテックは、TEPCOの強みである電力と、EPCOの強みである設備を掛け合わせた、住まいの省エネ会社ですので、正に、ZEHの設計から施工、アフターメンテナンスまでの総合サービスを提供して、ZEHと省エネリフォームの普及拡大を目指していきます。
③次世代自動車については、世界の自動車メーカーも電気自動車の開発・普及に力を入れており、近い将来には住宅やマンションで電気自動車へ充電するEVリフォームの需要拡大が見込めます。
そして今後は、電気自動車向けの電気料金プランなども充実していくことが予想されますので、EV料金プランとEVリフォームをセットにして、電気自動車の普及に努めていきたいと考えております。
このように、住宅分野の省エネに関わる事業が今後の成長事業と考えております。
カテゴリー:エプコ
2017年8月22日
東京電力エナジーパートナー株式会社と弊社との共同出資で2017年8月9日に設立いたしましたTEPCOホームテックの会社概要について、これから何回かに分けてご説明をさせていただきます。
東京電力エナジーパートナーが手掛ける電力小売業界も、弊社が係る住宅業界も、低炭素化や少子高齢化といった、業界が抱える2つの大きな課題に対処しなければなりません。
近年、省エネ性能の向上による既存住宅の価値向上が求められている中で、東京電力エナジーパートナー株式会社と株式会社エプコは、住まいの室内環境を向上させ、より快適で健康な暮らしの実現と、積極的な省エネ化を推進し、地球温暖化対策にも貢献したいという思いから、家庭部門の温室効果ガス排出量の大半を占める既存住宅を対象とした省エネ事業の展開について、両社にて協議をしてまいりました。
この住宅の低炭素化とリフォーム市場の活性化の両立は、同時に、新たな市場の創出(省エネ・蓄エネ・創エネ)につながると考え、この度、既存住宅の省エネ総合サービスを手掛ける、住まいの省エネ会社、TEPCOホームテック株式会社を設立いたしました。
次回より、TEPCOホームテックの会社概要について詳しくご説明させていただきます。
カテゴリー:エプコ