2014年6月19日
本日は、エプコで開発したHEMSアプリケーション「ぴぴパッ!」に関連する特許が取得できましたので、ご報告させていただきます。
この度 取得した特許は、パソコンやスマートフォンで利用するHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)の節電支援システム、節電支援方法及び節電支援プログラムに関するものであり、家庭(需要家)の電力利用環境の即時性を踏まえ、効率的な節電行動を促す技術であり、HEMS利用に不可欠な特許といえます。
この特許の優位性は日本で初めて一連のシステムで特許を取得できた点にあります。
例えばHEMSを利用して省エネルギーを実現するには、電力量の把握と予測と制御とアドバイスが必要になります。
具体的には、
この一連のシステムがぴぴパッ!に搭載されており、このシステム処理全体で特許を取得することができました。
2016年には家庭向けの電力小売りが自由化されることが決定いたしました。2016年以降は電力を小売りする企業が相次いで市場参入することが予想されます。電力小売り会社は様々な電気料金プランを用意して電力を販売するだけではなく、サービスを充実させてお客様の支持を得ようと考えます。
その時に必要となるのが省エネアドバイスや節電サービスを提供するHEMSアプリケーションであり、この分野で一連のシステムでぴぴパッ!が特許を取得していることは、他社が同じサービスを提供できないばかりか、ぴぴパッ!がHEMSの業界標準になる可能性が高いと考えております。
勿論、ぴぴパッ!をエプコが独占的に利用することはできますが、そのようなやり方ではなく、多くの企業にぴぴパッ!をライセンス提供して、日本の全ての家庭にぴぴパッ!を利用してもらうほうが社会のためになると考えております。
いずれにしましても ぴぴパッ!で提供するコンテンツを更に充実させて、ご家庭のエネルギー負担の軽減につながるサービスを提供していきますので、引き続き、エプコの応援をよろしくお願いいたします。
カテゴリー:スマートエネルギー
2014年5月15日
本日は、家庭向け電力小売り自由化により、様々な取り組みができる可能性についてお話しさせていただきたいと思います。
2016年には家庭向け電力小売りが自由化される予定ですが、私が一般のご家庭にお聞きする限りでは、多くのご家庭では電力小売りが自由化されることを知りませんし、自由化されるとご家庭にどのような影響があるのかも存じ上げていない方が多くおられます。
そこでエプコがパナソニック社と取り組んでいる家庭用太陽光余剰電力買取サービスを事例に上げながら、電力小売りの自由化が家庭により身近なテーマであることを感じてもらいたいと思います。
2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催されることが決定いたしました。東京で五輪を開催するテーマの1つに、再生可能エネルギーで競技施設などにエネルギーを供給することが計画されております。
過去、日本で夏のオリンピック・パラリンピックが開催されたのは1964年ですので、実に50年以上ぶりに東京で夏季五輪が開催となります。当然ながら50年間の科学や技術の進歩が活かされた五輪になりますし、私もそれに期待をしているところです。
一方で、東京都民だけではなく、日本全国の国民がもっと積極的に東京オリンピック・パラリンピックの運営に参加する方法はないものかと考え、出した答えが、全国の家庭に設置されている太陽光発電の余剰電力を五輪の競技施設などへ供給する になりました。
今現在、家庭用の太陽光発電の余剰電力は地域の電力会社へ売電され、その電気は電力会社の管轄内で消費され、どこに利用されているのかも不明な状況にあります。
エプコがパナソニック社と共同運営しているパナソニック・エプコ エナジーサービス(株)は、家庭の太陽光発電の余剰電力を買い取る事業を運営しておりますので、この会社が買い取った太陽光の余剰電力は、東京オリンピック・パラリンピックの競技施設などへ供給することは可能と考えております。
こうすれば太陽光パネルが設置されている全国の家庭の皆様も、我が家で発電した電気は五輪会場で利用されているということが明確になりますので、五輪の運営を一体となって行っているという実感が湧くと思います。
また、国や東京都、JOCなどから、我が家は東京オリンピック・パラリンピックの運営に太陽光エネルギーで協力しています などの公式ステッカーを発行してもらえば、より参加意識も高まるものと思います。
これまでは、太陽光の余剰電力を単に電力会社に売電していただけですが、これからは五輪の施設運営に我が家の太陽光エネルギーで協力するという明確なミッションが加わることで、エネルギーに対する国民の意識もより身近なものとなり、スマートなエネルギー利用にもつながるものと考えます。
加えて、私も東京オリンピック・パラリンピックの運営に参加したいと思う方が日本全国にたくさんおられるでしょうから、自宅の屋根に太陽光パネルを新たに設置していただければ、経済効果も高まり、アベノミクスの3本の矢の成長戦略にも通じ、国民が主導する経済成長の1つになるのではと考えております。
このように家庭向けの電力小売り自由化は、我々の生活に密着したテーマであり、自由化されるからこそできる創造的な事業やサービスがたくさん誕生し、ご家庭の選択肢も増えると思います。
エプコは電力小売りの自由化を見据え、ご家庭の生活に役立つエネルギーサービス、生活支援サービスを数多く提供させていただく準備を進めておりますので、引き続きご支援のほど、よろしくお願いいたします。
カテゴリー:スマートエネルギー
2014年4月25日
本日は、エプコが今年 取り組んでいる会社を変える取組みについてご紹介させていただきます。
エプコは2015年に設立25周年を迎えます。企業は30年を1つの区切りとして事業や会社そのものを変化させないと衰退していくと言われますが、これは企業体質の硬直化よってイノベーションを生み出す力が衰え、それが組織全体に行き渡ってしまうことに起因しているからだと考えております。
会社の飛躍的な発展、成長の源泉は、イノベーションを生み出す力と、それを事業として仕立て上げ、更に事業を継続させる改善力が組織に備わっていなければなりません。この1つのサイクルの寿命が最大30年ということだと思います。
企業は様々な取り組みを通じて現状打破や創造的破壊に挑み、常に永続的な成長を目指しており、これまでのエプコも拠点の拡張、業務改善、人事制度の変更、サービスラインの拡大など、他の会社と同様の施策を実行してまいりましたが、会社を変えるまでの大胆な施策は実行してきませんでした。
一方で、2016年には家庭向け電力小売りの自由化が予定され、電力小売り7.5兆円の市場が開放されます。エプコが25年近く取り組んできました住宅・家庭分野での電気設備設計や太陽光発電、顧客管理などのノウハウを最大活用し、エプコと関わりの深い住宅関連の企業パートナーと連携することで、住宅・家庭分野においてスマートエネルギー事業を先導できる千載一遇の好機が到来いたします。
このようにエプコ(会社)を変える時期と新たな巨大市場が誕生する時期がちょうど重なり合います。エプコが生まれ変わり、第二の創業をすれば、エプコはスマートエネルギー事業をコア事業として、今後30年間は成長することができると確信しております。
これらを鑑みて、2014年は新生エプコとして生まれ変わる施策を相次いで打ち出し実行しております。
①社名を変えました。これまではEquipment Plan Companyで設備のエプコでしたが、これをEnergy Plan Company でエネルギーのエプコに変えました。
②ロゴを変えました。エプコのあるべき姿をロゴタイプに凝縮し、エプコが進むべき道をロゴに刻みこみました。
③ホームページを変えました。住宅設備設計のエプコからスマートエネルギーのエプコへ、社内外へ積極的に情報発信しております。
④カンパニー制に変えました。2016年に向け積極的に成長投資を行うスマートエネルギーカンパニーと、これまで25年間エプコの強固な事業基盤を築き上げてきた設計・カスタマーサービスを担うプラットホームカンパニーに社内分社化し、2つカンパニーで経営を主導いたします。
⑤MVP制度に変えました。人事評価の1つにMVP制度を採用いたしました。四半期毎に活躍著しい人(最大2名)をMVPとして選び、エプコと共同研究をしている英国ケンブリッジ大学などで1週間の研修を行い、グローバル感覚を磨いてもらいます。
⑥・・・を変えました。 近日発表させていただきます。
これらは全て会社を変えるための社員への動機づけであり、呼び水に過ぎません。従って、これだけでは会社は生まれ変われません。会社を生まれ変わらせるのは、エプコで働く役職員ひとり一人であり、会社や仕事と向き合う気持ちを変え、考え方を変え、行動を変え、仕事を変えることができなければ、会社は変わりません。
会社というのは経営者、役職員が持つ意志や情熱や希望の集合体であると思いますので、エプコに集うみんなが活き活きと会社や仕事に係わっていけば、おのずとイノベーションも生まれてきます。
また、そのような風通しの良い企業風土にするのは、経営者の1つの仕事だと考えております。
今年、エプコは第二の創業をするべく、様々変化をこれからも推し進めて、社員は基より皆様にも、エプコは生まれ変わったと実感してもらうよう尽力して参りますので、引き続きご支援くださいますよう、よろしくお願いいたします。
カテゴリー:エプコ