2017年12月15日
省エネリフォーム、メンテナンスに続き、最後に住まいのプラットホームの3つ目の事業である設備工事事業についてご説明させていただきます。
これからの新築住宅はゼロエネルギーハウスの普及が進み、自宅で消費するエネルギーの大部分は、原則自宅でまかなうようになると言われております。
ゼロエネルギーハウスに欠かすことのできない設備は、太陽光発電や蓄電池(電気自動車含む)、高効率な給湯設備や省エネ家電、そして省エネ機器をコントロールするIoTです。
ゼロエネルギーハウスは文字通り、エネルギー設備がポイントであり、高度化・複雑化・IT化していくエネルギー設備を、しっかりと工事できるエンジニアリング力とメンテナンス力が必要です。
一方で、生産労働人口の減少により、工事の担い手である設備工事店も急速に減少しており、高度化・複雑化するゼロエネルギーハウスの設備工事を請け負う企業が手薄になっていることが危惧されます。
このような事業環境の中、東京電力は省エネルギーの知見が豊富で、かつ、電気工事店とのつながりも深い関係にあります。また、エプコは住宅設備の設計を年間約10万戸手掛けており、市場シェアは約14%で、設備工事店とのネットワークも保有しております。
そして、両者の強みを持ち寄って設立したのがTEPCOホームテックでありますので、今後はゼロエネルギーハウスの普及に合わせて、TEPCOホームテックとしても設備工事事業に参入していく考えております。
TEPCOホームテックが元請となることで、設備工事店の教育・研修を実施し、ゼロエネルギーハウスの施工に必要なスキルを身に着けてもらうと共に、TEPCOホームテックとしても自社技能者の育成を図っていくことで、施工力の確保に努めていきたいと考えております。
このように、TEPCOホームテックとして住まいのプラットホームである3つのサービスを提供することで、これまでには無かった日本最大の省エネ会社を目指していきたいと考えておりますので、今後も、TEPCOホームテックやエプコの事業活動に注目していただき、ご支援を頂戴できれば幸いです。
カテゴリー:エプコ
2017年12月14日
本日は、住まいのプラットホームの2つ目の事業であるメンテナンス事業についてご説明させていただきます。
住まいのメンテナンスは日常、それも突然に発生してしまい、お客さまにとっては大変にやっかいな出来事です。
エプコでは大手住宅会社さまと一緒に住まいのメンテナンスサービスを提供しており、エプコのコールセンターでメンテナンスを24時間365日で受付け、修理手配をして、お客さまごとにメンテナンスの履歴管理を行います。今では110万軒のお客さまへ、年間55万件ものメンテナンスサービスを提供しております。
数値的には1年間に管理軒数の50%のお客さまからメンテナンスの依頼がくる計算になり、お客さまにとって、メンテナンスサービスの重要性がわかると思います。
話しは脇道にそれますが、電力自由化後、東京ガスの電力契約数は100万件を超えており、なんと1日に1,300件近くのお客さまが、東京電力から東京ガスに電力契約を切り替えているようです。
それでは、東京ガスがどのように東京電力のお客さまから電力契約を奪っているのでしょうか。
東京ガスの発表によれば、ガス機器の修理や点検でお客さま宅へ訪問した際に、東京ガスの電気料金プランを説明しているそうで、電力契約100万件の内、70%が、ガス機器の修理・点検の際に電力契約を獲得したようです。
そう考えると、東京ガスは顧客との接点をうまく活用して電力契約の獲得をしていることになります。
一方で、東京電力がエプコと事業提携した大きな理由の1つは、エプコの強みであるメンテナンスサービスを活用することにありました。
エプコのメンテナンスサービスは、ガス設備だけではなく、住宅全般、設備全般のメンテナンスサービスに対応しており、東京ガスより広範なメンテナンスサービスが提供できます。
まだ、このメンテナンス事業は開始しておりませんが、今後、メンテナンスサービスを展開することで、給湯器やガスレンジのメンテナンスの際に、省エネリフォームを提案したり、東京電力のガス料金プランを積極的に提案することで、更なる収益基盤の拡大に努めていきたいと考えております。
明日は設備工事についてお話しさせていただきます。
カテゴリー:エプコ
2017年12月13日
本日から3回に渡って、12月7日に社内向けに発表いたしましたエプコの中長期経営戦略についてご説明させていただきます。
エプコが目指す事業ビジョンの骨子は、TEPCOホームテックと連携した住まいのプラットホームを創り、東京電力エナジーパートナー社と電力契約をしている約2,000万軒のお客さまに提供することです。
住宅に係る事業は大きく3つございます。1つは新築工事、2つ目は日常のアフターメンテナンス、3つ目はリフォームです。この住宅に係る3つの事業をワンストップで提供する住まいのプラットホームを、TEPCOホームテックとエプコが連携して構築し、日本最大の省エネ会社を目指すのがエプコの事業ビジョンです。
住まいのプラットホーム事業を図で説明しますと、まず、TEPCOホームテックと始めたのが右側の省エネリフォーム事業です。11月からWキャンペーンを開始したこともあり、省エネ診断の依頼も急上昇しております。そして12月に入り本格的な冬のシーズンを迎え、お客さまの省エネに対する関心もますます高まっており、省エネ診断の依頼も更に急上昇しており、TEPCOホームテックとしても手ごたえを感じているところです。
省エネリフォーム事業におけるTEPCOホームテックの事業計画は、2021年度では60,000件のお客さまと契約し、500億円の売上を目論んでおります。
一方で、図でもお分かりの通り、住まいのプラットホームにおける省エネリフォーム事業は、その1つの事業に過ぎないのです。今後はアフターメンテナンスや設備工事の領域まで事業を展開し、日本最大の省エネ会社を目指して参ります。
明日は、もう1つの事業であるメンテナンスについて事業構想をご説明させていただきます。
カテゴリー:エプコ