高付加価値なサービス提供と創造的な働き方を推進‐D-TECH事業部楊さんインタビュー
- 2020.05.01
- 会社紹介
こんにちは。エプコ広報の佐藤です。今回から4月1日付の新組織体制における事業部長との対談をお届けしたいと思います。まずは、D-TECH(デザインテック)事業部長楊超さんと対談させていただきましたので、ご紹介させていただきます。
D-TECH事業部(旧:設計サービス事業部)ご紹介
広報:コーポレートサイトやCEOブログで触れたとおり、4月1日付でエプコは新組織体制に移行しました。D-TECH事業部、H-M事業部、E-Saving事業部(TEPCOホームテック)、そして店舗開発や海外など新規事業を扱うEvolution事業部の4つの事業部体制となりました。
広報:今回はトップバッターでD-TECH事業部執行役員の楊(よう)さんと対談致します。楊さん、まずはD-TECH事業部の事業内容について教えてください。
楊:事業内容としては住宅の設計に関する幅広いサービス提供です。特にエプコの給排水設備設計は設計から工事積算、部材情報提供までをカバーしており、図面と維持管理に必要な部材加工情報を提供しています。また、給排水設備設計や電気設備の設計はもちろん、太陽光や蓄電池など、エネルギー関連の設計にも対応しています。
建築TECH企業に向けた取り組み
広報:質の高い住宅づくりに貢献しているD-TECH事業部ですが、事業部名にある通り、より高度なIT技術を活かしたサービスを展開していくかと思いますが、建築TECHというビジョンを達成するための今後の取り組みを教えてください。
楊:AIやクラウドなどITが急速に進化している時代を見据え、積極的にITを業務に取り組んでいくとともに、ITによる業界のビジネス変革をリードしていきたいと思います。
広報:これまでのエプコでも常識を変えることで業界のビジネス変革を行ってきましたが、そこにITをさらに取り込んでいくということですね。具体的な施策を教えてください!
楊:具体的には、自動設計等を業務に取り入れ、品質と設計スピードを向上させることと、より高付加価値なBIM(Building Information Modeling)サービスを提供することです。
広報:スタッフにとっては自動設計による業務効率化が出来、お客様にとっては品質向上が期待できますね。BIMについては、二次元の図面から三次元へということで、設計・施工・維持管理のすべての段階で活用できるサービスということで、期待感が持てます。
吉林業務移管・深圳BIMプロジェクトについて
広報:中国の拠点について詳しく聞かせてください。これまでのCAD業務を深圳から吉林に移管するとともに、深圳事務所を宝安新開発区に移転させるなどの取り組みをしていますよね。2つのプロジェクトのポイントについて伺わせてください。
楊:まず、吉林へのCAD業務移管プロジェクトから。2019年度において既存のCAD業務である給排水や電気設備設計業務を深圳から吉林に移管し両拠点の重複作業をなくすことで作業効率を大幅に上げることが出来ました。また、積極的にITを駆使して作業を自動化することにより、高品質かつ効率的に業務運用することができています。
広報:IT活用によって既存のCAD業務をより効率的に行うとともに、吉林はCAD、深圳はBIMといった形で地の利を最大限に活かしているのですね。深圳事務所移転についても詳しくお聞かせください。
楊:エプコ深圳は2004年に設立、設計業務におけるCADセンターとしてこれまで順調に拡大してきましたが、「アジアのシリコンバレー」という立地条件を活かし、より高付加価値なBIMセンターへの機能転換を図っているところです。仰っていたように深圳の宝安区の新開発区に移転し就業環境を充実させることでBIM技術人材の採用力向上を図っています。
広報:これまでの2次元データからより高付加価値な三次元データを利用した技術へということで、設計だけではなく施工や維持管理に至るまでのサイクル全体にエプコのサービスを提供することができることがポイントですね。住まいを支えるインフラ企業であり続けるための取り組みなんだということがよくわかりました。
建築TECH企業を目指すための人材戦略
広報:先ほどBIMの文脈で少しお話頂きましたが、D-TECH事業部としての人材に期待することについてはどうお考えですか?
楊:これから出会う新規人材については、進化への挑戦を一緒にして頂ける方を歓迎したいと思います。具体的には前向き、他者への貢献、挑戦意欲がある、国際的な視野がある方。BIM技術者やIT人材と出会い、一緒に仕事がしたいです。
楊:今いる社員の皆さんには是非これまでの在り方を変革する考え方を持っていただけるといいなと思います。岩崎グループCEOの言う「逆説の思考」ですね。
広報:具体的にはどうなっていくのでしょうか。
楊:単純作業はITに任せ、顧客満足度を高めていけるようなお客様とのコミュニケーションやより良いサービスを提供できるように技術進化させていくような、創造的な働き方へ転換していただきたいと思います。そうすることで、皆さん自身の成長と会社としてのデジタルトランスフォーメーションの両方実現していきたいと思います。
広報:今いる社員の皆さんと新規人材がうまく融合していけると良いなと思います。創造性を高めていくということは、是非全社で推進したいです。
BCP対策の現状と今後の働き方
広報:最後に、やはり皆さんが気になるのは新型コロナウィルスの影響なんだとおもいます。D-TECH事業部のBCP対策の現状を教えてください。
楊:東京では一部の社員がローテーション出社していますが、それ以外はほぼ全員在宅勤務になっています。沖縄では拠点内の分散勤務を図っており、現在は50%の在宅勤務率を目指しています。中国拠点も含めエプコならではの多拠点設計体制を構築しているところです。社員の安全を守りながら、品質と効率を保ち、お客様への影響を最小限に抑えているのが現状です。
広報:もともとの多拠点設計体制が功を奏しているようですね。今後情勢が読みづらい中だとは思いますが、社員の今後の働き方イメージみたいなものはありますか?
楊:より柔軟な働き方ができるように、時差出勤や在宅勤務など、時間と場所の制限をなくして多様な働き方を推進していくことで社員の皆さんがより働きやすい環境を目指していくとともに、優秀な人材を集め事業を加速させていきたいと考えています。
広報:確かに、時間や場所の制限がなくなることで、これまでリーチできなかった人材との出会いがありそうですね!また、社員の皆さんがより働きやすいような環境づくりは会社としても推進していきたいところです。楊さん、ありがとうございました!
D-TECH事業部楊さんとの対談をお届けいたしました。次はH-M事業部榑沼さんとの対談になります。お楽しみに!
(2020/5/12追記)H-M事業部榑沼さんインタビュー