MVP研修@ドイツ
- 2015.04.21
- 社員紹介
昨年、第2回MVPを受賞された小坂さんが
3/9~3/12の4日間、MVP研修としてドイツに行ってきました!
既に電力自由化されているドイツにて
電力の供給会社と電力発電会社の間で行われる電力需給予測について学ぶために訪問しました。
ドイツでの研修どんなだったか気になりますよね(*゚▽゚*)
小坂さんに内容を聞いてきました!
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2015/3/9
成田発→ドイツ着
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2015/3/10
■ルッセンハイム市シュタットベルケ訪問
Russelsheimという公営企業にて、低圧用電力需給管理や需給予測・電力サービス等打合せ。
〈シュタットベルケ(Stadtwerk)について〉
水道、交通やガス供給、電力事業(発電・配電・小売)など、 個人・民間では
手当てできない市内のインフラ整備・運営を行うために発達してきた公的な事業体。
ドイツでは、1998年から電力自由化が始まり、現在900か所のStadtwerkが有り、
ルッセンハイム市内で180の電力小売りを手掛ける会社がある。
電力契約のシェアはエプリモという従来電力供給を独占していた会社が現在もトップで55%程になる。次にStadtwerkで20%、その他スーパーマーケットやコーヒーショップなどでも電力を併売している会社などがある。
Stadtwerk Russelsheimは地域限定としている。
集客の方法はバスなどの広告やインターネット広告。
基本的に価格で勝負しているわけではなく顧客サービスに重点を置いている。
■ドイツ家庭料理店 で夕食
この日の夜はCEO、ケンブリッジ・エナジー・データ・ラボのお二人、通訳ガイドさんと
一緒にお食事。
行列の出来るドイツ家庭料理店。
このお店でしか食べることが出来ないチーズを食べました。
ケンブリッジでのお話をいろいろ聞くことができ、楽しい食事会でした。
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2015/3/11
■ISH(展示会)視察
フランクフルトで開催される世界最大の給排水暖房設備の展示会。
ITと設備機器を融合して制御を行っているシステム設備を中心に視察。
太陽熱温水を貯湯する方式。
給湯をコントロールするシステム図。
ドイツでは夏の冷房は使用せず、冬の温水暖房設備が主流。
アプリで運転制御を行うシステムが目についた。
温度設定、取扱説明書やメンテナンスの呼出しなど。
■お城ディナー
この日の夜はMVPお祝いディナー。
お城での素敵な食事でした。
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2015/3/12
■フランクフルト市シュタットベルケ訪問
Mainovaという公営企業によるプレゼンテーションを聴講。
〈ドイツの再生エネルギー電力構想〉
ドイツ全体では85GWの電力消費がある。
発電全体の構造としては、ベースとして石炭・ガス発電、次に原子力発電所、次に再生可能エネルギーとなっている。今後、化石燃料の発電設備は(Max.85GW→25GWまで)減らして行き、再生可能エネルギーで80%を賄う事を目標としている。
まず35%を再生可能エネルギーとし、リスクマネージメントを太陽光発電設備と風力発電で行う。
太陽光発電も風力発電も過剰な発電は貯める事が出来るし、風力発電は止める事で過剰な電力を調整できる。
再生可能エネルギーには、発電をコントロールできる物と出来ないものがある為、止められない電力を蓄える技術が必要になる。その時に電気を水素に変えて蓄える事も考えている。
水素は新しいエネルギーとして有効で自動車の動力としての利用や、化学反応により、様々な製品に変えることもできる。
■ISH(展示会)視察
再度ISH視察。
ドイツでは住宅やビルの窓の外にブラインドがあり、外で太陽の光を遮る。
写真下にあるポンプ温水ヒーターは多く使用されている。
例えば、火力発電で出る二酸化炭素と過剰な発電により作られた水素H2から
環境にやさしいエネルギーメタンガスCH4が作られる。
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展示会視察やシュタットベルケでの打合せ・講義など
短い期間でしたが充実した研修のようでした。
是非、小坂さんに直接お話聞いてみてください!
小坂さんが撮影したドイツの風景などの写真は改めて公開いたします♪
おたのしみに(*´∇`*)