MVP研修ブログ 2014年度1Q その⑥
- 2014.07.04
- 社員紹介
2014/06/12
【研修5日目スケジュール】
09:00 朝食
AM 自由行動@ロンドン
― ランチ(自由行動)
PM 自由行動@ロンドン
― ディナー(Oxford And Cambridge Club)
22:00 Imperial Hotel宿泊
【研修5日目所感】
(Oxford And Cambridge Club)
(1)会員製のクラブハウス内にて会食。城口さんのアメリカでの起業し成功に至るまでのお話や岩崎CEOと共同でcam設立するまでの話しを聞く事できcamに対し違った目線で見る事ができるだろう。
(2)日頃縁の無い世界のこととて目の覚めるような思いであったが、その成り立ちを知るにつけ威厳に満ちたたたずまいにも納得である。豪華なシャンデリアの下、カードに打ち興じる紳士淑女の姿は、小説の中の一こまのようであったが、これが仮想の世界ではなく現実のものであるというところに、何か大きな手で心臓を鷲づかみにされたような感覚を味わった。世界は広い、、、私の小さなコミュニティの中では図ることのできない大きなものがこの世には存在するという焦燥感である。目を開きなさい、という何者かのささやきが聞こえる
朝から大英博物館へ。
ラッセルスクエアにあるインペリアルホテルからは歩いて10分ほどの距離。
このホテル、地下鉄の駅からも近く、回りにレストラン、カフェ、パブが立ち並び、
立地としては抜群です。カジノを併設する。
古いホテルで、イングリッシュ/ブレックファーストが充実していました。
もちろんバイキングですが、別途にお給仕が付いて、飲み物はテーブルに運んでくれます。
やや物憂そうな顔をした黒人系の給仕人は、
それでも私には丁寧に椅子を引いてくれました。(もちろん西銘さんはほったらかしです。)
閑話休題、大英博物館は想像以上に大きく、何処までも続く廊下(展示室)が迷路のようでした。
案内板無しには目的地にたどり着けない・・・。
この日は複数の小学生の遠足と重なってしまい、
何処もかしこも人・人・人でごった返していました。
人負けしてしまった私、足の痛みと重なって、
スフィンクスや石棺のミイラにさえ興味もロマンも感じられず、
ただただ足を引きずってトボトボ歩いているだけでした。
今思い返すだにもったいないことをしちゃったよぉ!
私に付き合って、トボトボ歩かせてしまった西銘さん、ごめんなさい。
この日の夜は、オックスフォード&ケンブリッジクラブでの
フォーマルディナーが予定されていました。
そこがいったい何なのか?も知らず、
ケンブリッジカレッジのそれと同等のディナー位に考えていた私です。
遅れては失礼になると、城口さんから指定された時刻の30分前に現地到着。
(ホテルからの所要時間や、夕刻の交通ラッシュの具合も予測がつかないために余裕を持って出発したのです。)
中に入ろうかと覗き込むと、どうやら入り口でチェックを受けて
身分証(後から知ったことにはクラブの会員証)を提示している模様。
これは駄目だと、外の段々で待つ事にしました。
(おしゃれをしている私には少々辛いことでしたが・・・)
ややあって、本当にここか?と不安にかられた私達はたまたま同じ人待ち顔の70歳前後の紳士に、
「ここは○○クラブですか?」と訊ねてみました。
以下、その時の会話概略。
「そうですよ。貴方方はどこから来たのですか?」
「日本です。」
「オオ、ニホンカラキタノデスカ?~突然日本語が~」
「えっ?日本語話せるのですか?」
「はい、昔しばらく日本にいました。私はオックスフォードからケンブリッジで学び、最後に日本で勉強したのですよ、云々。」
・・・その方が発した日本語は、「ニホンカラキタノデスカ?」だけでその他は英語でしたが、私に合わせてゆっくり話してくださったので私にも充分理解できたのです。
そして何と彼は、「中でお待ちなさい。」と優しく手招きして、
しかつめらしい様子の受付の男性に我々を中で待たせるようにと交渉してくださったのでした。
もちろんその方はこのクラブの会員なのでしょう。
城口さんが遅れてこなかったら恐らくこの方に出会うこともないわけで、
人生の妙に深く感謝したことでした。
ジェントルマン is ジェントルマン。
その優しくて礼儀正しい物腰が、今も忘れられません。
オックスフォード&ケンブリッジクラブは、
その名のとおりオックスフォードかケンブリッジに在籍又は卒業したメンバーの内、
厳正な審査をパスした限られた方だけが会員になれるという、
イギリスでもエリート中のエリートが集うクラブだということです。
建物内部も威厳に満ち、豪華なシャンデリアがきらめく室内で、
紳士淑女がカードに興じている・・・その中で気後れする事なく堂々と振舞うのは、一般庶民に過ぎない私には少々肩の凝る思いではありましたが、先ほどのジェントルマンの優しさに触れていたせいか、極々自然体で居られたのは有りがたい事でした。
憧憬と、優しさと、ほんのちょっぴり物悲しさに包まれた一夜の出来事でした。
(その⑦へ続く)