2020年3月11日
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に罹患された皆さま、および関係者の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
さて、2020年3月3日に発表させて頂きましたプレスリリースにて、当社事業活動への影響について、大きな影響がないことをお知らせいたしました。
本日は改めて当社の設計サービス事業に関わる事業継続活動(BCP)の詳細ついて、ご報告させていただきたいと思います。
中国の旧正月直前(2020年1月20日)に発表された中国政府による新型コロナウィルスに関する情報開示を受け、速やかにBCP対策会議を開催し、BCPを発動いたしました。
具体的な設計業務の影響としては、中国吉林省の行政指示により2020年1月31日より一次出社禁止、2月3日に出勤人数制限、2月4日には事務所完全閉鎖となり、設計業務体制に影響が生ずる事態となりました。
当社が行いましたBCP対策としては、吉林CADセンタースタッフの在宅勤務体制の構築に加え、深圳BIMセンター・沖縄設計センター・東京設計センターにて設計業務の支援体制(拠点間連携)を整え、2月14日までには平時の設計業務量を確保することができました。
吉林CADセンターの設計業務体制を正常化するため、中国および日本の各拠点が連携して業務支援体制を構築いたしました。
■吉林CADセンターにおける取組み
(1) 時差出勤体制:
7:00~17:00班、17:00~24:00班の2交代勤務体制を構築し、組長クラス各20名が出勤
(2) 在宅勤務体制:
約200名の設計スタッフから選抜し、100名の在宅勤務体制を構築
(3) 情報システム体制:
情報システム部門が在宅用PCの準備、設置、セキュリティー網を構築
(4) 設計システム自動化:
ITへの先行投資が功を奏し、設計受託の自動受付、自動検図、自動納品などの自動化システムによる設計業務の効率化がBCPに貢献
■深圳BIMセンターおよび沖縄・東京設計センターによる支援
(1) 深圳BIMセンター在籍の設計スタッフによる設計リモート支援
(2) 沖縄・東京設計センター在籍の設計スタッフにて業務支援
(3) 吉林CADセンターからの沖縄設計センターへ出向中の中国人スタッフによる中国・日本間の業務コントロール対応
(4) お客さまへの業務連携、定期報告を実施
BCP発動を速やかに実行した結果、吉林CADセンターでの設計業務は約10日間で正常化いたしました。また、お客さまへは事前に当社の設計業務体制についての文書を送付させていただきました。
今回の新型コロナウィルスによるBCP対策については、当社の社員が一致団結し、対策を進めたことが影響を最小限に抑えることにつながりました。
昨今、日本でも自然災害が多発しておりますので、今回のBCP対策を契機に、在宅勤務体制や多拠点支援体制を更に強化していきたいと考えております。
また、これらのBCP体制を強化するにあたり、デジタル技術を活用したIT化を推進し、業務を更に効率化できるよう努めてまいります。
皆さまには、当社の事業活動をタイムリーに発信してまいりますので、引き続き、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
カテゴリー:エプコ