2016年10月19日
本日は香港の小売市況の現状とそこから読み取る中国経済について、私感を交えてお話しさせて頂きたいと思います。
昨今、中国人観光客による爆買いが減少している、中国の不動産バブルの懸念など、中国経済の減速が鮮明になってきたという報道が目につきますが、日本に居るとなかなか実感として抱きづらいのではないでしょうか。
弊社は香港と中国(香港の隣にあるシンセン市と東北部の吉林市)に拠点があるため、日常生活の中で中国の景況感を感じております。
中国人観光客にとって香港は身近な観光地ということもあり、2014年に香港を訪れた中国人観光客は約4,700万人(ちなみに2015年に日本を訪れた中国人観光客は約500万人)という統計もあるようですが、ここ最近では目に見えて中国人観光客が減っているのを感じます。
その変化の兆しが小売店に表れており、1年ほど前から有名ブランド店がフロア面積を縮小したり、店舗数を削減するなど、売上の減少に対するコストカットを矢継ぎ早に打ち出しております。
香港に20年近く住んでいる日本人の方に聞くと、20年前から最近までは、香港経済は多少の浮き沈みはあれど、ほぼ右肩上がりで成長してきたが、有名ブランド店の撤退やレストランの予約のしやすさなどから、宴の終わりを感じざるおえないと話されております。
香港は中国の鏡と考えている私にとって、やはり中国経済には急ブレーキが掛かっていると確信しており、間もなく日本経済にもその影響が及ぶと思います。
弊社では約3年前から意志ある先行投資として、足元の業績が好調な時に、新規のエネルギー事業に人・物・金を集中投資してきました。
同じ業績でも、業績の質を変え、足腰を更に強くして安定成長できる、経営の体質改善に取り組んでおります。
その成果は来期から出始めると思いますので、引き続き、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
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