2016年11月4日
本日は、弊社の中国拠点としては四拠点目となる、吉林CADセンターをご紹介させていただきます。
吉林省の吉林市は中国東北部に位置し、吉林市内の人口は約452万人で、吉林省内では省都の長春市に次ぐ第二の都市です。冬は非常に寒さが厳しく、1月の気温は零下8度から零下20度程度までに下がります。
吉林市への進出は、8年前の2008年に一度検討をいたしましたが、当時は広東省シンセン市にCADセンターを設立して4年目ということもあり、弊社の体制が整わず見送った経緯がございます。
今回は当時と状況が異なり、シンセン市の人件費の高騰、離職率の高さなど、シンセン市の設計拠点としての優位性が薄まる中で、中国国外または中国国内でのCADセンター化を検討することになり、結果、人件費や人財の定着率、地元人脈などを評価し、吉林市に進出を決めました。
冬場は零下20度を超す寒さがウィークポイントではありますが、それ故、シンセン市のように外地から出稼ぎに来る人は少なく、吉林市に居住している人を採用すれば、定着率が安定するメリットがございます。
現在、吉林CADセンターでは約70名のスタッフが働いておりまして、平均年齢も24歳と若く、日々CADを使用した設計入力業務に従事しております。
吉林CADセンターの幹部候補生と話しをしておりますと、弊社に就職するまで7ヶ月間も職に就けず、今はエプコのような立派な企業に就職できて、家族も大変喜んでいるという話しをする者もおります。
また、エプコでは日本の先端的な住宅設備設計を手掛けており、それに携わることができて本当にうれしく、前の会社では会社に行くのが嫌だったが、今はどんなに忙しくても、毎日会社に行くのが楽しみでしかたがない、もっと勉強して自分も会社も成長させていきたいという人もおります。
社員からこのような言葉を聞くことができ、私としても吉林市にCADセンターを創って、本当によかったなと感じており、こういう人達が会社のコア人財になってくれれば、吉林CADセンターの将来も明るいと手ごたえを感じております。
一方で、吉林市には日系企業が17社しか進出しておらず、主な産業は重化学工業と農業が中心で、弊社のようなソフトサービス事業を手掛けている会社は少ないようです。
そのような地域事情があるなか、我々のような企業が進出することで、地域雇用への貢献ができ、更に、弊社の仕事を通じて社員の生きがい、やりがいにつながれば、地域も企業も人も三方良しになり、地域に根差した末永い事業運営ができると考えおります。
私もそうですが、日常に流され、仕事があることの喜びや感謝の気持ちを忘れ、会社へ行くことが目的化してしまい、仕事を通じた自己成長と社会に貢献することでのやりがい、生きがいを忘れてしまい、時として自分の事は棚に上げ、会社や上司、同僚、お客様への不満を口にする、そんな情けない人間にさげすんでしまっていないだろうかと、反省することがございます。
吉林市の若者のように、今一度、毎日会社に行くのが楽しみでしかたがない と思える、そういう人間にならなくてはと、彼らに教えてもらう日々であります。
カテゴリー:エプコ