2016年11月1日
本日は株主様から質問がありました建築設計サービスの受託拡大について、詳しく説明させていただきます。
弊社の事業上の強みは創業当時から継続している設備設計サービスでございます。現在では給排水設備設計を中心に、電気設備設計や太陽光パネル設計など、設備に関連する設計サービスを年間約10万戸手掛けておりまして、新築低層住宅の給排水設備設計のシェアは約13%になります。
更に弊社の設備設計サービスは単なる設備設計図の作成だけではなく、工事現場で必要となる設備部材を設備設計図から自動積算し、住宅会社様が設備工事店へ発注する際の工事発注書の作成まで、住宅会社様の設備工事に関連する業務一式をサービスとして提供させていただいております。
このように弊社の設計サービスは住宅建築プロセスの中に組み込まれておりまして、この設計機能を設備だけに留めずに、建築分野まで水平展開しているのが、弊社の新たな取り組みでございます。
大手住宅会社様の中には社外を積極的に活用する方針の企業もあり、そのような企業に対して、設備+建築の両面で弊社を活用することで業務の効率化とコストダウンが図れる提案が受け入れられ、最近では建築分野の設計サービスが拡大しております。
具体的にはゼロエネルギー住宅の省エネルギー計算書類や補助金申請書類の作成であったり、構造計算書類の作成といったサービスを提供しております。
その他には住宅会社様の営業サポートとして、3D建築図面の作成サービスも展開しておりまして、これまで住宅会社様の営業拠点で手掛けていた業務を弊社に集約することで、設計オペレーションコストの低減とスピーディーな営業提案が可能になると期待されております。
それではなぜ住宅会社様が弊社の設計サービスを利用しているのかについてですが、設計サービス料が合理的な価格水準であることの他に、膨大な設計件数を安定的にミスなく提供できる設計オペレーション能力の高さにあると考えます。
年間1万棟を手掛ける大手住宅会社様ですと、繁忙時期は月間1,500棟近くの設計依頼がございます。22日平均で1日70棟近くの設計を遅延なく、ミスなく提供できる設計能力を保有する企業は、日本でも稀有だと思います。
また、大手住宅会社様の大規模な情報システム基盤と連携できるシステム対応力やセキュリティーネットワークを保有していなければなりませんし、災害時でも業務を継続できるBCP(事業継続計画)を定め、設計拠点の分散化(弊社では東京・沖縄・中国に分散)を計っている点などが評価され、弊社を業務パートナーとして選んで頂いていると考えております。
これからも建築分野へ設計サービスを拡大していくのに加え、ゼロエネルギー住宅向けの設計サービスを手掛けることで、業績の拡大に努めて参りますので、引き続き、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
カテゴリー:エプコ